「つねに超我の奉仕を胸に」
国際ロータリー第2630地区
2021-2022年度
ガバナー 浦田 幸一
日本のロータリー創設者、米山梅吉翁が大きく心を動かされ共鳴した言葉「超我の奉仕」Service above Self。
彼はこの言葉を「サービス第一、自己第二」と訳しました。
利己のない奉仕 “利他の精神” 私たち日本のロータリアンは利他の精神を教えられ始まったと言えます。
他者を先に重んじる考えは日本人が古くから持ちあわせてきた心でもあります。
先義後利(せんぎこうり)という教えがあります。他者を優先し自身の利益を後にする行い。相手も喜び自分も貢献感が得られ得心のいくもので、利益は追求するものではなく後から付いてくるもの。このような考えは日本人として長きに亘って社会生活の中で培われてきた倫理と高潔性の内から生まれてきたものであります。
米山梅吉翁は武士の子でした。東洋哲学と武士道を備えた彼が渡米し出会ったロータリー。その組織の理念であるところの「異なった職業人が友愛の精神で広く結ばれ道徳水準を高め合い、社会の福利に貢献するために “奉仕の精神” を基調とし活動する」という考えに彼はおおいに共感し、相通じるところに胸を打たれ、日本にロータリーの夢を馳せたのでしょう。
ロータリーが日本に根付いて100年、私たちはこの “利他の精神” を基調とするロータリーの「奉仕の精神」とそこから繰り広げられた活動の本質を今日まで変えることなく進んできました。
近年、世界のロータリーが貧困や疫病問題のため慈善活動に大きく変化している中で、日本のロータリーはそれらの救済活動に尽力しながらも信じた道を歩んできています。
それは
自己を成長させる意思を持つ職業人が集まり。
超我の奉仕 “利他の精神” を常に心に備え。
友愛の精神で会員は広く結ばれ懇親を深め。
ロータリーの例会はロータリー運動を支えるものと考え。
会員は集い、互いに研鑽し奉仕のエネルギーはそこから見出され活動へと醸成されます。
日本のロータリーは日本社会が育んできた歴史と哲学により形成された日本の地域に合った柔軟性ある組織であります。
米山梅吉翁から100年、日本のロータリーが積み重ねてきた、日本らしい “利他の精神” の活動は今後も続けなければならないものだと考えます。
私達、日本のロータリーはその精神と活動の在り方において間違っていない。
地区目標
- RI会長テーマ「奉仕しよう みんなの人生を豊かにするために」を強調推進し、「超我の奉仕」を理解し奉仕を実践する。
- 重要課題としてRI戦略計画を推進
- 戦略計画委員会または長期計画委員会等の委員会を立ち上げ、または活性化して、クラブの将来のあるべき姿を描き、その実現に向けての行動計画を立てていただきたい。
- 会員増強・会員維持・クラブ拡大
- 女性会員や40歳未満の会員の入会、またローターアクターのロータリークラブへの入会を促す。
- 新クラブ(衛星クラブを含む)の拡大。各クラブ1名以上の純増を。会員の維持。
- 会員間での懇親・親睦を深め、会員維持に努める。
- RIロータリー賞への積極的なチャレンジ
- ロータリークラブ・クラブセントラルを開く
- 25の目標に目を通す
- その中から13の目標を選ぶ
- 選んだ目標を達成する
- ロータリークラブ・セントラルで目標を報告する
- 達成を祝う
- 青少年育成の推進
- インターアクト、ローターアクトクラブ、青少年奉仕、青少年交換、への支援および協力の強化。
- 将来のヤングロータリアンとしてのローターアクトとの交流を深め、委員会会合、奉仕活動等に 参加してもらい、活動への理解をしてもらう。
- ロータリー財団補助金の積極活用と寄付への理解・推進
- 地区補助金全クラブの活用、グローバル補助金の活用
- 奉仕プロジェクト委員会との連携
- 年次寄付 150ドル以上/1名
- ポリオ寄付 30ドル以上/1名
- 恒久基金 1,000ドル以上/1クラブ
- 米山奨学事業への参加と支援
- 奨学生支援(世話クラブ・カウンセラー引き受け)
- 寄付推進12,000円以上/1名
- 例会はロータリー運動を支えるものと考え、有意義な例会開催を行い、積極的な出席を促す。